カポーティと冷血

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2017年2月12日
とっても面白い、いい映画を見つけました。「CAPOTE」というタイトルですが、そうトルーマン・カポーティの「CAPOTE」で、ワタシにしちゃ新しい2005年の作品です。

これ見終わって「いや~いい映画だ」と思ったのですが、アカデミー賞主演男優賞を獲っていますが、「冷血」という映画があるのは知っていましたが、これ知りませんでした。そう、トルーマン・カポーティと小説「冷血」を知らなければ見逃してしまうでしょう。観たとしても「いや~いい映画だ」とならないかもしれません。

1959年、米国南部で起きた一家4人惨殺事件をルポルタージュ風に書いた小説が「冷血」でして、この「CAPOTE」は「冷血」を書くにあたってのカポーティの取材活動を扱った映画です。惨殺事件が起き、その殺人犯を取材し、事件の背景や犯人の心情を解き明かそうとしたのですが、ナント、6年の歳月を費やしているのです。

この6年がポイントでして、誰が見ても1級殺人で早々に「死刑」となる事件なのに、カポーティが弁護士を紹介するといった関与でローカルな事件が全国的に注目を浴び、再審に告ぐ再審で判決まで6年を要したのです。そしてカポーティは殺人犯の心情を掴むために、殺人犯と親密になっていく。しかし「死刑」が執行されなければ、惨殺に至った殺人犯の心情が解明できなければ、小説は完成しない。

個人的に親しくなった殺人犯の「死刑」を待つカポーティ。「死刑」が執行されなければ小説は完成しない。このハザマでグラグラと揺れ動くカポーティ。この葛藤が見事に描かれています。そしてこの後、長編小説を一冊も書き上げられなかったカポーティ。面白そうでしょう?でも「冷血」を読んで「CAPOTE」を観よう!なんてムリでしょうね。
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