不当な収集

2017年2月7日
なにか今日は「北方領土の日」らしいです。どこの国も領土には熱心ですが、ワタシは”土”より”ヒト”と思うので、返還そのものより返還されてどうするのかが問題で、そんな将来図をもって領土を見ているのでしょうか?

先日、ちょっと変ったニュースを見つけました。まぁワタシがアイヌに興味を持っているので引っかかったのですが、アイヌ人の遺骨が、海外に持ち出された遺骨が返還される・・・かもしれないというニュースです。

対馬のお寺から盗まれた仏像を、韓国のお寺に返還しろとの判決が韓国の裁判所でありました。理由は、昔々韓国のお寺から倭寇が盗んだものだからそうです。まぁ韓国だからナンデモありでしょうが、アイヌの遺骨返還はこんな正体不明なことではありません。持ち出された当時、アイヌの墓に対して盗掘禁止の法令があったそうです。

盗掘があったから禁止する法令が出たとみるのが妥当でして、日本政府はアイヌに対していまも冷淡ですが、海外の研究者は以前からアイヌ民族に多大な興味を持っていて、熱心にその遺骨の入手を試みたのでしょう。実際、かなりの数(50~60体だっけ?)が欧州に流出したそうですが、法令があれば”不当な収集”となり返還の対象となるのです。

なぜアイヌの遺骨なのか?明治時代の考古学会では、アイヌ民族は普通のアジア民族であるモンゴロイドではなく、ヨーロッパの民であるコーカソイドなのではと考えられていたからです。それほど日本人離れした外貌なのですが、現在では日本の最初の住民である旧石器人から繋がる縄文人、原日本人である縄文人の子孫と考えられています。

アイヌと琉球人、この2つの民族が縄文人との距離が近く、弥生人や現代人はちょっと遠い民族である。これが通説となっています。それじゃ、現代日本人に繋がる弥生人の源は?となると、大陸(中国)や半島(朝鮮)から渡来してきた民族ですが、この渡来人の源はツングースやシベリアなどの北アジア、及び北東アジアだそうです。

縄文人、アイヌ人、琉球人とつなげると、文字を持たない、文字を残していない民族という類似点があります。それと、北海道には弥生時代がなく代わりに”続縄文”という時代がありました。文字もなく、米もない時代だったわけですが、いつも結論はコレになるのですが、8千年前後の平穏な時代が縄文時代にはあったのです。そしておそらく、縄文人も、アイヌ人も、琉球人も平穏に暮らしていたのでしょう。コレに勝るものはないんです。アイヌ研究、進んで欲しいものです。
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