殺したがるばかども

2016年10月11日
ちょっと前ですが、こんなニュースがありました。「人間が人間の罪を決めることは難しい。日本が(死刑制度を)まだ続けていることは恥ずかしい」「人間が人間を殺すことは一番野蛮なこと。みなさん頑張って『殺さない』ってことを大きな声で唱えてください。そして、殺したがるばかどもと戦ってください」

これは瀬戸内寂聴さんが、日本弁護士連合会が福井市内で開催した死刑制度に関するシンポジウムで語ったものです。(ビデオメッセージです。)これに対して全国犯罪被害者の会の弁護士は、「被害者はみんな加害者に命をもって償ってもらいたいと思っている。そのどこが悪いのか。ばか呼ばわりされるいわれはない」と反論しています。

これ難しい問題です。確かにヒトがヒトの命を奪う死刑制度は、人権、人道的には野蛮な行為と思いますが、それがヒトの命を奪った犯罪者に課せられた罪であれば、それはそれでアリじゃないかととも思われます。ワタシ自身は、ヒトを殺すどころか殴ることも出来ないヘタレで、幸いなことに殺す、殺される環境にもなかったので、どちらの立場も言葉の上で推し量るしかありません。

でも、寂聴さんの「殺したがるばかども」はダメですね。死刑存続を訴えるヒトだって、好きで死刑を勧めているわけじゃないでしょう。「殺したがる」のではなく、死刑にせざる得ない犯罪者が絶えないのが現実で、「殺したがる」ヒトと「殺したくない」ヒトの対立じゃなく、「殺したがるばかども」じゃ対立を助長するだけです。

「命には命」とてもわかり易い理屈ですが、犯罪者が「責任能力を問えない」と免罪されるのもイヤですが、終身刑を導入すれば済む問題でもないと思いますし、死刑制度が抑止力になっているとも思えないし、これとても難しい問題です。議論を深めるしかないと思いますが、「殺したがるばかども」は議論の阻害で、ダメですね。
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コメント

No title

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No title

ごめんなさい。そういうことはやりません。

No title

物証からも悪辣な犯罪が明らかである場合、
死刑に処されるのは妥当だと思いますが、
死刑判決を受けた収監者が再審無罪になることもあり、
冤罪を避けるためには死刑廃止も致し方ないかなと思っています。
すでに死刑執行された事件では、DNA鑑定の手法と実行者が、
再審無罪になった事件と同じだったなんてこともあるそうですし、
「状況証拠の積み重ねでの立証」で死刑判決は危険ではなないかと・・・。

という訳でもし万が一にも裁判員に指名されたら、
絶対に死刑判決には与しないでしょうが、
確かに「ばかども」はいけませんね。

以前、立て続けに死刑執行の判を押した法務大臣を
朝日が死神呼ばわりして問題になりましたが、
職務として法に則ってやっていることを
揶揄するのはいかがなものかとも思います。

No title

瑞閏さん、ど~もです。

死刑制度の是非は冤罪もあって難しいですね。そしてこの問題をさらに難しくしているのは、昨今の「死刑になりたかった」とか、「刑務所に入りたい」とか、そんな動機で犯罪を犯す者まで出てきたことです。

死刑制度は難しい。けど、それでも死刑はなくなったほうがいいんじゃないでしょうか?

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