モノとヒトと

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 写真はKodakのビューブロウニーという、1920~30年代のボックスカメラの説明書の表と裏です。昔、カメラ蒐集癖がありまして、古いKodakは、革のケースを含めて大好きなのです。

 ボックスカメラとは、写真でも分かるようにとても簡単な仕組みの、今の感覚では無駄にデカイだけのカメラです。しかし、こんなカメラに38頁もの説明書が付き、(ポケットサイズだから、A5にすれば半分の頁数か)カメラの説明から、いろんな状況を踏まえた撮影方法まで説明されていて、当時のカメラの商品価値が窺い知れます。

 そして、説明書の裏面が保証書欄となっていて、購買者の名前と住所が書かれています。これを見るとホッコリしてしまうのですが、購買者はMildred McCahon(Miss)とあり、住所はOhioのNewarkと書いてあるのですが、なんとこのアルファベットが今どきな可愛い丸文字なのです。この裏面にショップ名と日付があり、Columbus Photo Supply 、June,10,1931 と書き込まれています。そう、丸文字の名前や住所は80年前に書かれたものなのです。

 古いカメラが好きなのは、機械的な工夫がいろんな箇所に見て取れるからです。それと、電池を要しない時代のカメラは頑丈なモノ作りもあって、今でも使用できる”超”時代性があります。だからと言ってこれで写真を撮ろうとは思いませんが、時代の流れの中で立ち止まって、振り返らせる何かがあるように思われるのです。

 そして時は2012年、我々の身の回りには電話やカメラやコンピュータが溢れています。そして、もっとも生活に関わる度合いが深くなったのが電力と電波で、依存度は大幅に増加したのではないでしょうか?それで、電力がなければ何も出来ない環境となり、電波がなければコミュニケーションが成り立たない社会となっていて、気がつけば、電力会社に生活の命運を握られ、放送機関に情報を握られています。

 それで何か不都合でもあるのか?と言われそうですが、モノが進化していくのは当たり前!と言われそうですが、頭の隅には、依存するな、従属するな、行き過ぎるな、という思いがあります。例えば写真は、データとなってどこかのサーバーに収まりますが、電気と電波がなければ”無い”に等しいのです。そりゃ、写真の代わりにiPadを出した方がカッコいいでしょうが、それだけでいいのでしょうか?額に入れて飾ってこそ、知り合いに配ってこその写真じゃないですか?

 とても後ろ向きですが、縄文時代に還ろうなんて思っていませんし、モノの進化を否定しようとも思いません。しかし、モノの進化で利便性を増しても、必ずしも人にとって良い結果になるとは限りません。経済性や利便性が絶対ではない、そんなモノとヒトの関係があるのに、無駄に見えるものは排除されてしまう。その判断基準が経済性だけのようで、お金の価値でモノとヒトの関係が括られてしまうのか・・・なんて。

 誰もが効率一辺倒の世界を望んでいるのじゃないと思っていまして、省(かえり)みられる事のない、写しもしないボックスカメラを愛でてしまうのです。(何かグダグダになってまとまりません。後日、続きを考えましょう。多分?どうかな?)
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意味のない裁判

2012年4月27日
昨日、一郎クンに無罪判決が出ました。それでいろんな解説が飛び交っていますが、この判決の本当の意味合いをどれほどの人が理解しているのでしょう?斯くいう私も、ちゃんと理解できているか自信がありません。無罪判決が出て、逆にいろんな疑惑が増えてきたような、そんな感じさえします。

もともと政治資金規正法がザルですので、この法律に反しているという理屈は変です。ほとんどの議員がいい加減な運用をしていて、この法律そのもが恣意的に施行されているのですから。要するに、煩い議員、従わない議員を狙い撃ちするために施行されていて、バラバラな与党、民主党内での反応がそれを証明しています。

ただ今回は、検察審査会が絡んでいるのがシックリこないのです。今回の強制起訴を出した審査会は、構成員の平均年齢さえ何度も変るとても不思議な審査会で、加えて、検察官が嘘の報告書を配布したとかとも言われていて、なにか正体不明なのです。実際は、審査会自体がツクリモノ(架空)だったりして・・・。

しかし、こんな無理スジの起訴を強行してまで一郎クンを責めるのはなぜでしょう?案外、これが今回の茶番劇のオオモトだったりして・・・。で、私が考えるのは、旧大蔵省、現財務省の暗躍説でして、どうしても一郎クンを貶めたい同省の無理強いです。そして一郎クンは、同じく大蔵省に貶められた「金丸 信」の最後を、脱税政治家で終えた最後を身近で見ていますから、争うしかないのでしょう。違いますかね?

ただこの裁判、毒を持って毒を制すで、一郎クン対財務省は面白いとも思いますが、もっとも気になっているのは、そんなことより大事な案件がいくらでもあるだろうにです。一郎クンの政治生命や財務省のメンツなんて、私も、国民もどうでもいいのですから。

ロードマップ

2012年4月25日
もう後10日ほどで国内の原発がすべて止まります。そのために、空白を防ぐべく、原発をすぐにでも再稼働させたい政府が、あの手この手と画策しています。

原発を稼働させない場合、今夏の電力需給が○○%不足と流していますが、一度失われた政府発表への不信は根深くて、簡単に納得する人はとても少ないでしょう。それに輪をかけて、一転二転する、右往左往する閣僚の言動で、マスコミのフォローの甲斐もなく、再稼働は確実に困難となっています。(民主の無理強いはアキアキしていますので、ドンドン挫折して欲しいものです。)

私は再稼働してもいいと思っていますが、いつまで経っても今後の原子力政策が議論されず、ズルズルべッタと今までのまま、何も改善されない状況での再稼働は危なくてダメです。結局は、1年以上経っても今後の方向を決めようとしないへタレな政治が問題で、ロードマップを示さず、「とりあえず」と「おおよそ」で逃げおおせようしています。日本や世界の存亡がかかっているのに・・。

「止めるために動かす」と言えば、詭弁と思われるかも知れませんが、この方策がもっともいいと思います。いや、おそらくは、原発は動かしながら徐々に止めていくしかないような気がします。火力に変換するとか、代替エネルギーに切り替えると言っても5~10年はかかるでしょう?そして、廃炉するにも30~40年はかかるでしょう?この重複する期間こそ、原発を「止めるために動かす」期間です。将来の廃炉のために数10年間動かすと、行く先を示さなければならないのです。(放射性廃棄物の管理を含めて、数基だけ動かし続けることもありかも知れません。)

政治家や高級官僚の仕事は、予算の作成や利権の配分だけじゃなく、天下り先の確保などでもなく、将来への手当すること、行く先を示すロードマップを作ることです。今更こんな基本的なこと言うのはなんだけど、アンタラ、分かっちゃいないでしょう?

頭がクラクラ

2012年4月23日
今日は、未成年者が無免許運転で集団登校の列に突っ込み、2人亡くなり6人が重軽傷となる事故が起きています。犠牲になったのは子供と女性です。気持ちがグンと重く、暗くなってしまいます。

車の運転だって、国を動かす政治だって同じ人間がやることで、間違いや見落としや見込み違いはあるでしょうが、その前に方向は決まっているのかと思うのです。一晩中運転していればそりゃ危険です。なぜ車を止めて休まなかったのかと思いますが、先のことなんて考えていないのです。(その前に無免許か?)同じことが原発再稼働であり、消費増税であり、TPPであり・・すべてです。要するに目の前しか見てなくて、後も先も考えていない。やるべき方向、目指すべき目標がないのです。未成年も政治家も。

野田どぜう、または日本政府は、IMFに巨額の資金を投じ、ビルマ(ミャンマー)の巨額な未払い借款を棒引きにしました。どちらも数千億円のものです。これを聞いて、頭がクラクラしてきました。この数日で、一兆円に近い税金が消えていったのですから。これが、復興資金をケチっている、消費増税で庶民を苦しめようとしている同じ国とは思えません。

方向性や指針を示さない施政は、図面を書かずに家を作るようなもので、何ができるのか分かりません。原子力政策を見直さない原発再稼働、社会保障政策がない税制改革、経済政策を伴わないTPP参加推進。あれも、これも、どれも方向性や指針がありません。クラクラしてきません?無免許で一晩中車をぶっ飛ばすバカ未成年と変るところはなく、同じ狢(むじな)でしょう?

原子力規制庁の創設に手間どっています。しかし、これもまた、ナンラ方向性や指針が決まったものではありません。ただ、どこの省庁の下に置くかとか、役人の身分をどうするかとか、どうでもいい事で手間どっています。問題はこれからの原子力政策の方向性と指針なのに、そんなことはそっちのけです。よくまぁ、何でもやり散らかしますよね。頭クラクラしてきませんか?

不信の時代

2012年4月21日
まずはTwitterで見つけた文章です。「私の情報では、東北大学に被爆者が搬送されており、すでに700名近くが死亡したと聞いています。東北大学病院がんセンター長の山田医学博士と、福島原発の現場で働いた作業員の親方からですが・・・。」情報を流しているつもりでしょうが、ぶっ飛んでいるでしょう?

去年の今頃から、放射線の漏出や被曝に関するとても悪質なデマが飛び交いましたが、まだこんなものがあるんです。僅か2~3行でもトンデモなくらい稚拙ですので、ちょっと突っ込んでみましょう。まず、砲弾でやられたように被爆となっている。次に、中規模の学校が全滅するほどの700名死亡で何故ニュースにならないのか?そして、どうやって医学博士からこの秘匿された情報を聞くことができたのか?そもそも、東北大学病院がんセンターってあるのか?トンデモ稚拙な文章でしょう?この方のTweetを少し見ましたが、絶対オススメしませんので、すぐ忘れましょう。

オペレーションコドモタチというのはご存知でしょうか?何やら被災地の子供達のために募金活動をやっているのですが、NPOなのか、NGOなのか、誰が責任者なのか、分からないことばかりの団体(個人?)です。なぜか賛同者に音楽関係者が多く、そのコメントが載っていますが、正体不明ですね。

これを見てすぐピンときたのが、4~5年前にあった「TEAM GO GO 」です。「動けば変る」だの、3千万枚チラシを配るだのと騒いで寄付を募り、きちんとした収支報告もなく、ズルズルになっている「募金詐欺」のような事件がありました。(募金詐欺とは、寄付金や募金は個人が少額出しますので、これが不正に使用されても事件化しづらい新種の詐欺です。)オペレーションコドモタチ、詳しいことは分かりませんが、何か同じ匂いが・・・。

この2つの事象、共通するのはインターネットを使ったデマ・サギという点です。人にショックを与え、人を扇動して儲けようというシロモノですが、信じたり、募金したりする人がいるから、このヤカラは消えては現れを繰り返すのです。何も信じるな!と不信をススメようとは思いませんが、難儀な世の中になったものです。
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等閑堂

Author:等閑堂
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