どですか・・?

どですかでん
2018年4月19日
またまたヘンな映画の話です。黒澤映画を追っかけているのですが、前回の「白痴」といい、今回の「どですかでん」といい、どちらも正直に書けば??で、分かりづらい作品です。でも、どちらも純粋にヒトを描いている作品ですけど・・。

とにかく、この作品にはマトモな人が出てこないのです。何をしているのか分からない「六ちゃん」、「どですかでん」と言いながら、有りもしない電車、今風に言えば「エアー電車」を運転しています。酒ばかり飲んで、家ばかりでなく嫁さんまで交換してしまうヘベレケのドカタ(死語、禁止語?)の二人。父親の分からない5人の子供育てる職人と浮気妻。働かずに酒ばかり飲んで、姪に手を出し妊娠させ出奔するオヤジ。廃車に住み込み、子供に乞食をさせて夢想を口にする男。

とにかく、マトモなヒトはいなくて、悲しい騒動と少しばかりのイイ話しが起きるのです。良くないヒトが巻き起こす、良くない騒動と結末を描いて、ヒトの本質を曝け出そうしたのでしょうか?でも何を示唆しているのか、何を訴えたいのか・・・難しい作品なのです。

一つ、ちょっとした発見がありました。伴淳三郎が演じる中年のサラリーマン、顔面神経痛なのか時どき体を硬直させてロボットのような動きをしますが、これキューブリックの「博士の異常な愛情」のDr,Strangeloveの動きとソックリなのです。(キューブリックのは1963年で、「どですかでん」は1970年です。)

「羅生門」は難解とは思いませんが、「どですかでん」は難解の部類でしょうね。黒澤作品は「どですかでん」の前に5年ほど空白があり、70年代からの20年間で僅か7作しかありません。突然の寡作の大きな理由は資金難でしょうが、当時の事情はまったく知りませんが、黒澤明はなにか「映画は娯楽だけじゃない」と言っているような気がします。映画の巨匠が、映画で人生を全うできなかったことと繋がっているような、そんな気がします。
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単純でお粗末

2018年4月16日
なんでも、小学校で4月から”道徳”が正式な教科として組み込まれるそうです。ちっとも知りませんでしたが、2015年に学校教育法の規則が改正されたそうですが、正式な教科になるということは、成績として評価されるということです。え?えぇ~?

評価は、道徳 → 1とか2ではなく、記述式で「○○君は○○」となるそうです。ただでさえ小学校の教師はメチャ忙しいそうですが、生徒一人ずつ記述しなければならないのです。でも、問題は記述云々ではなく道徳を評価することです。道徳を評価できるヒトっているのでしょうか?誰が「オマエの道徳は間違っている」と断言できるのでしょうか?また、これが正しい道徳と誰が断言できるのか?これ、当の学校現場では大混乱をきたすでしょうね?

評価は正解があってのことで、正解がひとつであれば簡単ですが、道徳に正解ってあるのでしょうか?正解そのものも、大多数が正解と思っていることで成り立っています。ということは、大きな声で他を圧倒して大多数を取れば何でも正解となるということでしょうか?道徳の源となるヒトの心は、そんなに単純でも、そんなにお粗末でもありません。

自分の主義主張が正しいと思うことは自由だけど、ヒトの主義主張が間違っているとするのは、それこそ間違っています。簡単に言えば「基準はなに?」で済むことです。基準は「教育勅語」って言い出しそうですが、だったら教育現場に「教育勅語」を提示して「この通りにヤレ!」と指示すべきことです。そんな度胸も、そんな気概も無く、コッソリと規則を改正して・・・。実に安部チャンらしいですね。

道徳とは何か?これ案外と日本人には難しいのではないでしょうか?ワタシも上手く説明できませんが、例えば儒教的な”親に孝行”はそのママだけど、”忠節”は既に変わってきています。道徳的な”忠節”の解釈は既にバラバラで、この国では道徳的な”忠節”を定義づけするのは難しいでしょう。そう、思想がアヤフヤな国ですから、道徳には触らないほうがいいと思うのです。単純でお粗末なオツムじゃムリです。ねぇ安部チャン。

どっちつかず

2018年4月12日
禁忌ーきんきと読みますが、意味は「嫌ってとどめること」です。こんな言葉が出てくるニュースは・・・そう、相撲の世界、角界です。角界がなぜ相撲界のことか?コレ、相撲は今は相撲と書きますが、昔は”角力”で”すもう”と読んだからではないでしょうか?

なんでも、地方巡業の土俵上でヒトが倒れ、この緊急事態に女性が救助のため土俵に上がったのが問題となっているそうです。相撲協会がこの女性に「土俵から降りて」と放送したのですが、協会としては土俵上に女性は上げない決まりがありますから、協会とすればフツ~のことなのに、イマサラながらの”女人禁制”で大騒ぎです。

このことから、ちびっ子相撲では女児は土俵に上がれないとか、これまたイマサラながら取り上げられています。まぁフツ~の理屈からすれば”女人禁制”をいつまでも堅持しようとすることに無理があると思います。それと、相撲という行事をいつまでも”神事”と言い張ることも、同じように無理があると思うのです。

突然話しを大きくしますが、この国の思想の元となっているのは仏教、儒教、神道です。ワタシはこれ以外に、この国固有の古代信仰があったと思っています。稲作が始まり、仏教が入ってきて、その前に道教や儒教も入っていますが、それは弥生からの話しで、その前に1万年前後の縄文時代があり、そこに信仰があったのではと思っています。

ですから、この国の思想は老荘、儒教思想と仏教のミックスだけでなく、もっと古い信仰もベースになっているのです。そこで”女人禁制”ですが、ワタシはナンセンスとしか思いません。アマテラスもアメノウズメノミコトも女性で、仏教にも女性の神(観音?菩薩?)がいるでしょう?少なくとも仏教と神道が”女人禁制”するわけないでしょう?そうすれば”女人禁制”は歴史の中で、何処かの誰かが勝手に作ったもの・・・じゃないでしょうか?

相撲が”神事”であるのなら、相撲は”興行”です。”興行”であれば”女人禁制”でも何でもやればいいでしょう。でも相撲を競技とするなら”女人禁制”はナシでしょう。このどっちつかずが日本的ですが、このどっちつかずを解消することが”禁忌”となっているのではないでしょうか?

インスタントな花

2018年4月10日
やっと春らしい気候になってきました。ワタシ、ヒト混みがキライなもので花見といったものは避けていますが、やっぱり桜はソメイヨシノより山桜のほうがいいと思います。ちょっとピンク色が強い花びらと淡いグリーンの葉っぱの方が、シロっぽい花びらばかりのソメイヨシノより好きです。そして何よりもヒトがタカっていないのがイイ。

もう一つ、桜だけでなく梅もそうですが、花盛りの春の姿と吹きすさぶ冬の風の中の姿、華やかな彩りと枯れた老木という対比に感じ入ってしまいます。華やかな白やピンクに包まれていても、それは茶褐色の枯れたような幹や枝に支えられている。でも、ヒトは華やかさばかりに見とれてしまう。呆けたようにですね。

でも、呆けていると思われることはソコカシコにいっぱいあります。森友に加計、財務省に防衛省、年金機構に委託業者、民進と希望(維新はもっとダメと思うけど)、こうした呆けているトップに立つのが安部チャン夫妻です。トップに立つというよりも、この呆けぶりが伝播した結果なのでしょう。この伝播力はスゴイですね。

2~3ヶ月前のことですが、オシャレなFM放送局を聞いていましたら、なにやらアントレプレナー、起業をテーマとした番組でしたが、キャスターが「若いヒトは会社に就職しても会社に固執せず、ネットを通じて世界と繋がることができるのだから、もっと世界に目を向けよう!」といったことを申していました。ちょっと聞けば「ふぅ~ん」なのですが、ヒトは何のために就職するのかが欠けています。

就職するのは、一定の報酬を得て生活の基盤を作るためです。生活の基盤がないヒトに「世界と繋がれ」と言われても・・・。オシャレなFM放送局はこんな番組が好きらしく、AI とか VR(AR かな?)とか英語の略称をよく仰います。この口先だけの体質というか、扇動的な手法というか、ときどき鼻につきます。

夢のないことを言っているのではなく、夢に至る過程が大事だと思うのです。幹や枝が大きく育たなければ花盛りとはならない。インスタントに開く花は、なにやら世相を現していますが、インスタントに枯れ尽きます。そんなものを・・・と思いませんか?

追従忖度政治

2018年4月5日
とても分かりやすくてオモシロイ話しを見つけました。室井佑月さんが週刊朝日に書いたもので、毎日新聞の「布施広の地球議」に載っていた「昭恵氏招致は劣情?」というコラムに触れたものです。だからこれは正真正銘のマゴ引きです。

「布施広の地球議」には、世論調査の結果、65%の国民が昭恵氏招致を望んでいることに対して、あるTVの解説委員が「総理夫人を国会に呼んできて公開裁判みたいにいじめて泣かしたいという劣情ですよ」と言ったのです。さらに「国民の(劣情)ですよ。ウサを晴らしたいという」とも。この「劣情」発言に「耳を疑った」とのことです。

この「耳を疑った」を室井さんは解説して、「劣情」は「乱暴だし、野蛮だ」と。この後の森友問題に対する室井さんの解説がオモシロイのです。国有地売却での昭恵氏への疑義は、「国民の財産を自分の知り合いに横流ししようとしたのかどうかで」、「自分の知り合いにいい顔をしたかったら、自分の金でしたらいいじゃん。」で、とても分かりやすい。

そしてオモシロイのはこの後の「旦那さんもそう。海外にいっては意味がない金をばら撒いてくる」で、「中国包囲網どうなった? 北方領土返還どうなった?この夫婦はそっくりだ。その一方で、守るべき弱者には冷たい。生活保護費は年間160億円削減だって。ユニセフからもこの国の子どもの貧困を心配されているのにさ。」です。

見事に正鵠を突いています。そう、この夫婦は自分たちの見栄が最優先なのです。この後に幼稚園の教育勅語問題も上げていますが、この国有地売却疑義だけで充分です。そう、この夫婦は、自分の見栄と自分の狭い交友範囲しか気にしていないのです。ボンボンとお嬢ちゃん、庶民、一般大衆なんて気にしていないのです。

問題はこんな人種が政治を牛耳っていることです。そのために追従や忖度が蔓延り、ツジツマ合わせで役所が改竄を繰り返し、メディアは擁護に走る。まぁそれだけこの夫婦が権威や権力を振り回したのでしょうが、もうこんな追従や忖度は止めましょうよ。
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Author:等閑堂
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